まーくんの部屋
まーくんは私を引っぱって、ベットまで連れて行った。
倒されたから驚いて、慌ててまーくんの下をまさぐったら、
「そんなことしなくていい」
なんて。
どういうこと?
私の学んだことを生かすチャンスを一つ失ったけど、
まーくんの言う通りにするしかなかった。
まーくんは執拗に私の首や胸を舐めた。
そんなことは慣れていなくて、体の悦びよりも頭が不安を抱える。
そして自分のを入れるわけでもなく、ただ私の所を触ったりしていた。
それもまた長かった。
「あ、あれ…
チカ、気持ちよくない?」
変なことを聞く。
『気持ちいいだろ?』じゃなくて?
「あんま…濡れないね」
それからもまーくんは、色んなとこを触ったり舐めたりしては
「どこがいい?
ごめんまだよく分かんないから」
と、聞いてきたりする。
まーくんのセックスは私が知ってるものとだいぶ違う。
会話が多くそれはコミュニケーションのようで、
しかもだいぶ女性優先で、いいのかと不安になってしまう。
「まーくん 指かして」
でも、私も黙っているわけにはいかない。
無防備に差し出された指をくわえ、まるであれを連想させるかのように
ちらちらと上目づかいでまーくんの目を見た。
そして指と指の間に吸い付いたりしていると
まーくんはなぜか怒ったような声を出していたけど、
その顔は全く逆のことを言っていた。
苦しそうな表情を見ていると、なんだか濡れた。