まーくんの部屋
駅について、まーくんは2人分の切符を買った。
渡されそれを見ると、どうやら私達は仙台駅に行くよう。
ガタン、ガタンという電車の音は、あの頃の日々を思い出させる。
死を身近に感じたあの恐怖。
まーくんに拾われていなかったら…
考えるだけで、身震いがする。
左側に立っているまーくんは、にこにこしていて
一体、何を考えているんだろう。
「ねえチカ、周りの人から見たら、
俺らってどういう風に見えるんだろうな」
笑顔で振り向き、そんな呑気なことを言っている。
休日、駅で二人の、男女。
恋人同士でしょ?
誰だってそう思うんだろう。
だったら、何でまーくんはそんなことを聞くの?
何て、答えてほしいの?