まーくんの部屋



それから、その女の人に口の中を見られたり、体を触られたりして、何か薬みたいなのを飲まされた。




何でこんなに熱いの


喉がかゆいの



その上ガツンとくる1日目の生理痛

お腹に誰かが乗ってるみたいな…



しばらく苦しんだ後、眠るというか、気絶するように意識が消えて行った。


夢の中で、まーくんが私を追いかけていた。

私は必死で逃げるんだけど、走るスピードが遅くて遅くてもどかしい。

そして気付いたらいつの間にか私がまーくんを追いかけていて、それもまた遅くて捕まらない。

どうやって追いついたのかは分からないけど、最終的にはまーくんは私の横で笑ってた。


「ん… 」


「あ…チカ 起きたの?」


まーくんは、目をこすりながら、ベットの側のイスから下りた。



寝たためか、さっきより気分がよくなっている。

「チカ、気分は?」

まーくんは膝をついてベットの側に座り、私に顔を近づける。


「だいじょぶ…」

ホントはあんまり大丈夫じゃなかったけど、まーくんにはそい言わなきゃいけない気がした。


「まーくんごめんなさい…」

「え? 何が?」


「…風邪なんて引いちゃって」



まーくんはびっくりした顔をした。


「謝ることないよ。

怒ってないから、心配しただけで。」


ただ『怒ってない』というところだけが聞こえて、とにかく安心して

後はぼーっとしてあまり分からなかった。






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