傘を持つ悪魔
「やっと見つけたよ!ほらこれがサーカスまでの地図だ!」


「ほら見ろ!この悪魔の地図は全然違う場所だ!これが本当の地図だから急いで」

郵便局員は白い封筒に入れて地図を渡した



象は悪魔を見つめていた



「傘を貸して」


「嫌だ」



この会話が続いている
何回目だろうか?

まるで何かを悟るかのようにずっとこの会話が繰り返される


郵便局員
「そんな奴ほっといて早く行けよ!」


なぜ象は傘にこだわるのか?
もう雨は止みかけているもうとっくに時間は過ぎている


2人にしか分からない物がこの会話の中にはあった





雨が止んで



悪魔の涙が象にバレた
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