ぽろぽろ。

孫とブランコ


君は大人になる

君が大嫌いな あの錆びた音も

土を蹴って空を飛んだときの あの喜びも

きっと 忘れてしまうのだろう

けれど

君が大人になる

自分で空を飛べるようになる

いつか必ず来る   
その時までは

私に ブランコを押させてくれないか

私は後ろで支えている

君が 自分の足で大空を翔るときまで

ずっと ずっと  

傍で 見守っている

< 8 / 36 >

この作品をシェア

pagetop