「何だよ、こいつ!」
遥斗がイラついたように言った。
龍貴は無駄な争いは好きではない。
遥斗は血の気の多い
タイプなのか、喧嘩っ早い。
すぐに手が出る。
「答えてもいいじゃねぇかよ。
おい、何とか言えよ!!」
立ち上がった遥斗は
龍貴を突き飛ばした。
『ガターンッ!!』
飛ばされた衝撃で
周りの物がすごい音を立てる。
「ちょっと、遥斗!
止めなさいよ!!」
「うるせぇ、
紗英は黙ってろ!!
俺は昨日からこいつが
気に食わねぇんだよ!!」
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