絆

「遥斗、お前は喧嘩っ早すぎ。
もうちょい落ち着け。」
「…だってそいつが
質問に答えないから悪いんだ!」
「まるで子供だな。
高校生にもなってみっともない。」
「…っくしょ、覚えてろ!!」
遥斗は捨て台詞を吐くと、
キッチンを出ていった。
啓哉は呆れたように
ため息をつくと、
龍貴の手を引いて
リビングへ連れ出した。