その時だ。
「…っく!!」
龍貴は急に胸を掴んで
しゃがみ込んでしまった。
「龍貴!?」
「…っ…はぁ、はぁ…」
「大丈夫か?薬は?」
「…っ…ポケット…っ」
「解った、じっとしてろよ。」
啓哉はそう言うと、
龍貴の上着のポケットを
探って薬を取り出し、
龍貴に飲ませた。
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