紗英はこの日自宅に帰ると、
早速龍貴に話しかけてみた。
「ねぇ、あたしと
少し話さない?」と。
すると龍貴は、
「…ごめん、
疲れてるから。」
と紗英の誘いを断った。
紗英はつまらない、と
言ったような顔をして、
部屋に帰った。
龍貴はこの些細な会話が、
新たな問題の火種になるとは、
気づいていなかった。
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