皆がそれぞれの部屋へ
帰った後、
残った啓哉が言った。
「ほら、うまく行っただろ?
お前は行動してもいないのに
その前から色々考えすぎなの。
昔は関係ねぇよ。
少なくとも、ここの仲間には。」
「…そか。
考えすぎかもしれないな。」
「それに、
抱えたままで
モヤモヤしてたの、
すっきりしたろ?
溜め込んでたらキツいし、
辛いし、気持ち悪いまんまだ。
誰かに言うことで
心が晴れる事もある。
受け入れてくれるかは
人によるけど、
ここの仲間は
拒絶しなかっただろ?」
「…ん。」
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