「一緒に住んでんだから、
皆で解決しなきゃ
なんない事は
絶対出てくる。
個人の問題に
踏み込まれたくない奴も
中にはいるだろうけど、
他人を受け入れたら
いい答えに
巡り会える事だってあるさ。
三人寄れば文殊の知恵って言うだろ?
それと一緒。」
「…だね。
啓哉にも感謝しとく。
啓哉が説得してくれなかったら、
こんなに心開く
事なんてなかった。
ありがと。」
「何か照れくさいけど、
どういたしまして。
また何かあったら
相談しろよ。」
「あぁ。」
こうして、龍貴はようやく
皆に心を開く事が出来た。
長い時間がかかったが、
何とか最初の条件を
クリアした事になる。
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