ただ、美雨は悩んでいた。
彼は雇い主の息子である。
家政婦の自分じゃ、
釣り合わないのではないか
という不安を
感じているのだった。
それに、雇い主に
龍貴の事を好きだと
バレると、
辞めさせられて
しまうかもしれない。
そうなると、
住まいも仕事も、
龍貴も奪われてしまう事になる。
それだけは嫌だった。
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