皆がそれぞれの
部屋に戻った後、
残った啓哉と
紗英が話していた。
「…何か、皆色々抱えてんだね。」
ぽつりと紗英が言った。
「当たり前さ。
悩みのない人間なんていない。
皆何かしらの問題や
課題にぶつかってる。
お前だって直面してる
問題くらいあるだろ?
それぞれの心の中に、
必ず1つはあるもんだよ。」
「うん。そうだね…。」
そう返事をしながら
紗英は考えていた。
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