龍貴と美雨は二十歳になった。
龍貴は体の調子も良く、
高校を卒業後、
大学に通いながら
父親の仕事を手伝っている。
美雨も短大に進み、
保育士の資格を取って
保育士の道を歩み始めた。
夢は身寄りの無い子を
預かる施設を作る事。
美雨自身がかつて
そうだったように、
身寄りの無い子が
肩を寄せ合って
生活出来る場を作りたかった。
それに美雨も
無くなってしまった施設を
復活させたいと
前から思っていた。
今はまだ、夢でしかないけれど、
必ず実現させるつもりでいる。
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