その一瞬まで…

少したって隣の席の木村くんに声をかけられた。



「ねぇ。清水さんていつも外見てるよね、窓側じゃなくて暇なんでしょ」


『うん。木村君はいつも寝てる…』


「そうか?きっと清水さんが俺を見るタイミングが悪いんだよ!つかはるでいいよ」


『じゃ私も花梨でいいよ。』


「おぅ、よろしくな。」

『うん。そういえばこうやってはると話すの初めて…』


「そうだな。しかも花梨あんま男子と話さないしな」


『そうかな?』

「あぁ。なんか壁がある感じする。」


別に男子と話すのが苦手とかじゃないけど確かにあまり話さないかも。
もともとある程度距離をあけた友達付き合いが多い。

だから、はると距離を感じないで話すのが楽しく感じた。



別に恋愛感情とかではない。
多分。
まあ恋したことないからわからないけど。

それに、はるには彼女さんがいる。
とってもお似合いの…
だからはるに恋するなんて有り得ない。






そう思っていたのに…


この日からもやもやした、変な感情が出てきた。


―――この感情は?
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