EXIt
14 大笑い
 かなり経過した。

 と、言っても基準となる太陽も見られないし、時間を表示する時計もないので、かなりの時間ここにいるとしか言えない。

 頼りは胃である。いや厳密に言うと、脳である。

 そう言えば、食後はやることがなければ、寝てしまうので、本当にどの位ここにいるのかわからなくなる。

 歯無はイライラしてきた。だが、我慢だ。

 つい最近、男たちが殴り合いのケンカをしていたのを見た。すると、チテイジンのロボットが出て来て、男たちをどこかに連れて行ってしまった。

 噂では『レベル1』に逆戻りしたとか、殺されたとか言われているが、事実はわからない。ただ言えることは、今も二人の男は『レベル2』にいないことは間違いない。

 トラブルは禁物だ。
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