EXIt
 その人数の多いこと、あっという間にロボットの方が取り囲んだ。

 形勢逆転だ。

 おじさんたちは『レベル3』に行けない不満が爆発したのだろう。

 ロボットを羽交い絞めにして殴ったり、蹴ったりと思う存分にストレスを発散している。

 歯無や食事を摂っている人たちは手が止まり、この乱闘を観戦していた。

 ロボットが壊れていく。

 おじさんたちのパワーは凄かった。一人では駄目でも、多数集まれば、不可能なことも可能にしてしまうのだ。

 おじさんたちの勝利だ。

 この勢いでこれから何をするのだろうか。

 チテイジン国を制圧し、自由でも勝ち取るのか。
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