EXIt
「レベル2で逃げ出したから、またレベル2にステップアップするには時間が必要なんだ」

「はあ……」

 歯無はまた理解出来なくなっていた。

「とにかく、逃げ出さなければすぐにレベル2に行けて、すぐにレベル3の楽園だぞ」

「でも、レベル3が楽園かどうかは、行かないとわからないのでは?」

「私など、地上にいても用なしだぞ。ここで我慢すれば、すばらしい生活が待っているんだ。だから君もここで辛抱しなさい」

「嫌です。逃げます」

「そうか。説得しても無駄なようだな。では逃げ方を教えよう。道なりに行くと、階段があるからそこを上がりなさい」

「どのくらい上がるのですか?」
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