EXIt
 歯無はテレビの時間表示を見た。午前二時二十分だった。

 カチッ

 と、鍵を回す音だ。

 チテイジンに鍵が通用しないとなると、どこに隠れても開けられてしまうのだ。

 脅威だ。

 ドアは開いた。

 真っ赤な顔の男型ロボットが三人いた。

 一人ずつ部屋に入ってきたが、土足のままだ。

 歯無は床が汚れるから靴を脱げと思うが、ロボットには感情がない。無表情だし怖いのだ。

「あっ!」

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