EXIt
 トイレ掃除がしたいと、思った。しかし、清掃用具もないし、水もないのだ。

 だからここから抜け出したいと思うのだ。

 長い螺旋状の階段と、はしごを上って外に出ても、すぐに捕まることを考えれば割に合わないのだ。

 我慢だ。

 歯無は何度も自分に言い聞かせた。

 ここで何日過ごせば『レベル2』に行けるのだろうか。

 太陽が見えないので、時間の経過がわからないのだ。それに悪臭と格闘だ。

 歯無はあることを思い、また鉄格子の外に出たのだ。

『EXTt』に近づくに連れ悪臭がしないことを確認のするためである。

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