EXIt
 歯無は語野字から逃げることを考えていた。だが、うまい口実はなく、食べることに専念することにした。

「お主もまだ、レベル3に行ってなくってホッとしたよ。ここはいつレベル3に行くかわからんから、お別れも出来んのがつらいな」

「あの……」

 歯無は語野字に質問をするのをためらった。

「何だね?」

「ここにきて、どのくらいの人がレベル3に
行きました?」

「難しい質問だな。ここにどの位いるのかわからんし、ただ、言えるのは、若いやつはすぐにいなくなる傾向にある。ワシと同年代かそれ以上の人たちは長くおるな」




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