a little memory━恋人編━
無意識の内に病室を出ようとする英咲士君の服の裾を摘んでた。


「真苺…どないしたいん?」

「…淋しくないっていうかその…1人は慣れてるから大丈夫って意味だから…。」

「だから…?何なん?」


「仕事に集中してね…英咲士君心配性っぽいし…。」


照れ隠しの様な言い訳だな…υ


でも英咲士君にはちゃんと伝わってるよね?



だって携帯に゙英咲士君はエスパー?!゙って入ってたから!!



私別に英咲士君を悲しい顔にさせたい訳じゃ無いんだよ?


でも私と一緒に居たら後に悲しい顔する事になるでしょ?



だから突き放す様な事しちゃう…。



本当は素直な気持ちは甘えたいんだよ…?



優しいし気遣ってくれるし英咲士君との時間は心地良いから…もっと一緒に居たいんだよ…。



けど…もっと一緒に居たら離れなきゃいけない時離れられない気がする。


それに私はLikeの好きだけど後々Loveの好きになるような気がする…。



それが恐いんだ…親を親戚とか姉を裏切るのが…。



「じゃあな真苺!!」


英咲士君は明るく病室を出ていった。






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