a little memory━恋人編━

プロポーズ…

しばらく英咲士君と抱き合ってた…。


ケータイはお互い電源を切った。


静かで幸せな時間…。
お互いの体温を感じれる距離で英咲士君とくっついて手を繋いでいる。


「真苺…」


「ん…何?」


急に真面目な顔した英咲士君に妙に緊張。


「俺と2人でどこか行こう」

「………それって…」


「すぐには無理やけど必ず迎えに行くから待っててくれるか?」


「迎えに行くって…?」


「貯金して転勤出来る仕事に変わったら真苺の事迎えに行くから…。」


「うん…。」


「何年掛かるか分からへんけど…待っててくれるやんな?」


偽りの無い英咲士君の本心とプロポーズの言葉


嬉しいのと待つ時間の恐さが有った。


「3年くらいは我慢して待ってな?」


3年くらいは我慢って会えないって事?


気付いたら私は英咲士君に抱き付いて子供みたいに声を上げて泣いた。


わぁんわぁん言って泣く私を見て英咲士君は優しく抱き締めてくれる。


「真苺泣かんといて約束や必ず迎えに行くから…。我慢して月に1回くらいやったら会えるし…。」


会える…?






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