君が、イチバン。

「椎那はどうなの?聞く所によれば、四宮王子にアタックかけられてるんだって?一条氏と一緒にいるとこも目撃情報出てるわよ!瑛太姫はどうすんのよ!モテる女はツライわね!にくいな!」

はっちゃけたテンションだ。王子ってなんだ、藤原氏みたいに一条氏ゆうな、なんで瑛ちゃんが姫。

「なにそれ、どこのキングオブビッチの話」

「あんたよ!四宮王子は浩太さんに聞いたけど、一条氏はファンに目撃されてちょっとした騒ぎになったらしいよ!まあ一条氏のファンは常識ある人ばかりだから大丈夫だと思うけど四宮王子はファンにバレたら怖いよー、気をつけなきゃ?氷の王子だからねー」

ランランと目を輝かす真衣。実に楽しそうだ。
全員とキスは済んでるよ、テヘッといえば、刺されるに違いない。四宮君に至っては食っちゃった感がある。確実に死ぬな、私。

「でも、椎那がちゃんと恋できるなら誰でもいいよ。応援するから」

「真衣…」

「全員くっちまいなよ!」

「いや、駄目でしょ」


角度は変だけど、真衣は純粋に私を思ってくれてる事は分かってるから、「ありがとう」と笑った。良い友達だ。

「いつか、椎那が逆ハー築いたらなんかのネタにしていい?」


…ほんとにいい友達だね。

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