君が、イチバン。
「はっ?まじ生意気なんですけど」
「いやいや、あなた達でしょ」
私多分年上だよ?大体よってたかってか弱い女一人にさぁ。不愉快だ。ものすごく不愉快だ。傷つかないと思ってるのか。
「見向きもされないガキがギャーギャーわめかないでくれる?ほんと迷惑」
出来るだけ、ムカつくように鼻で笑ってあげた。
「っ!ババァ!何様なんだよっ!」
ゆかり、という女の子の手が宙に浮いた。ああ、ぶたれるな、と思う瞬間には、
ーーーパァァンッ
案の定、ぶたれた。ジンジンする左頬。
よけれなかった訳じゃない。でも、甘んじて受け止めた。挑発したのは私だ。この子達の気持ちも分からない訳じゃない。ゆらゆら揺れる私だって悪い。
「気はすんだ?もう行っていい?」
息の荒い彼女達をみて、ため息をつく。
「このっ!」
また、手を振りかぶる彼女、二発目は聞いてない。
ーーーパァァン
二度目の左頬。本気で殴りやがった。