君が、イチバン。
「どうゆう事かなしいちゃん?」
ニコニコニコニコ笑う瑛ちゃん。くそう、ハメられた。こうゆう時の瑛ちゃんは本気でこわい。世の中笑顔が怖い人ばっかだ。
「いや、まあ、なんてゆうか。事故?てか勲章みたいな?」
「ふうん。で、誰が?誰がそんな事したのかな?いや、いいや。誰が理由でぶたれたの?」
首を傾げる瑛ちゃん。質問が的確だ。瑛ちゃん詮索とかしない人だけど、やっぱりこの顔は不自然なのか。
「今日は突っ込むね」
「しいちゃん?これ無視したら流石に僕、男やめるよ?」
「わぁ、瑛ちゃん女でもきっと綺麗だよ、横に並びたくないなー」
「大丈夫、しいちゃんより可愛い子はいないから。それでどこの悪戯っ子がこの可愛い顔をこんなにしたのかな?」
うまく話を変える作戦は失敗だったようだ。瑛ちゃんやっぱり一筋縄でいかないな。大体さ、私の今の格好分かってるのか。すっぴんが見せれる芸能人とは違うんだぞ。画像加工なんてしてない平たい日本人顔のすっぴんだ。首元がヨレヨレのジャージに、ついでにいうと下着は上下別だ。セットなんて、ほんとにごくたまにしか履かない。真面目に可愛いとかゆう瑛ちゃんは老眼なのか。それとも美的感覚のおかしいスケコマシなのか。そうに違いない。