君が、イチバン。

Laiに着いて、無事帰り着いた事にホッとする。


大体さ、瑛ちゃんも連れ込むなら連れ込むで鉢合わさないように気を回せっつうんだ、と理不尽に怒ってみる。
シャワー浴びてるって、そりゃ電話もとれないよな!お盛んですな!絶倫ですな!とかもう後半意味不明だ。


「椎那?なに、プリプリしてんだ?」


いつの間にそこにいたんだ四宮君。

「別に?怒ってないけど?どうやら不快な感情が渦巻いてそれに対して腹を立ててみたりしてるだけだけど?」

「それ怒ってるっつうんだよ!」

「まじか」

「まじだ」

呆れた様な四宮君は、

「で?何に怒ってるんだ?」

片方の眉だけ器用に上げて私を眺めた。



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