君が、イチバン。

「あの…これは日頃の感謝をこめた」

「なるほど。そうやって斜めから突き落とす作戦だな。流石、俺が惚れた毛だらけの心臓の持ち主だ」

「あれ、なんだか目から汗が、ものすごくダメージきたんだけど」

「それは俺のセリフだ」

こちらは的確な攻撃に瀕死だがな!

「…仕方ないから食ってやるよ」

包み袋を乱暴に裂いて一口でパクっと食べた四宮君。親指を舐める姿は野生の獣みたいだ。

「…うまい」

意外そうに呟いて、悔しそうに笑う四宮君。やっぱり笑顔は可愛い。獣なんて言ってごめんなさい。

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