君が、イチバン。

* * *

カーテンから漏れる日の光で目が覚めると瑛ちゃんの腕の中だった。



…寝ちゃったんだ。


自分の部屋とは違う殺風景な部屋を見渡しながらぼんやりした頭で昨日の事を思い出す。
腰に回された重い腕から何とか身体を抜け出すと軽く伸びをした。


…おなかすいた。

…何時?


壁にある時計はちょうど12時を差す。


うん、ウチの腹時計は今日も正確だ。

まだ熟睡中の瑛ちゃんの柔らかい髪を撫でてからのそのそと起き上がった。

シャワーを借りてからやっとスッキリした頭に気分がいい。


まだ瑛ちゃんは寝たまま。

昨日飲みすぎたみたいだしね?


とりあえずおなかがすいたから冷蔵庫の中にある物で簡単に朝食か昼食か分からない食事を作る事にした。

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