君が、イチバン。
カラオケが全く似合わない四宮君の雰囲気と真逆のテンションの高い友達見ているとすごい違和感だけど、意外にバランスとれてるんだろうな、とか思ったり。
ジュースやお菓子のオーダーを四宮君達の部屋に持って行くと四宮君の姿はなかった。
戻り際に、隅の喫煙所の空間で腰を下ろす彼を見つける。
「部屋戻んないの?」
私の声に相変わらず整った顔を上げると
「…苦手」
と一言呟いた。
じゃ、こなきゃいいのに。
「彼女が待ってるよー」
その不機嫌な態度に、明るい助言をしてから私もお盆をヒラヒラさせて歩き出す。
「…彼女じゃないし」
四宮君の不機嫌な声に軽く振り返ると、ムスとした表情を張り付けて立っている。
「へー」
『あゆみ』って子彼女って言ってなかったか?男と女の事情ですね、わかります。