君が、イチバン。

「明日休みだっけ?このまま家にいる?」

瑛ちゃんはベッドの上で私の髪を指先でいたずらに弄びながらトーンの優しい声で聞いた。


「…んー、明日真衣と買物に行くからいいや。夜は歓迎会あるみたいだし」


瑛ちゃんは相変わらず興味なさそうに「ふーん」と短くいうと、私を背中から抱き締めたまま三分もたたない内に寝息を立てた。


寝付きの早い瑛ちゃんはどんな場所でもすぐ眠れる。


中々寝付けない私はそれが羨ましいけど瑛ちゃん曰く、

「寝付きが悪い人って『中々立ち直れないタイプ』だって。」


らしい。そうなの?


よく分からないや。


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