君が、イチバン。
「ハァ、もうなんなの、おまえ」
渾身の変顔だ、と言ってみる。
「阿呆だ、おまえ、多分アホ」
失礼だ。四宮君、あなた本当に失礼だ。
ムッとしたけど、四宮君は何故か少し笑った。可愛いわ、やっぱり。ずるいなー。
「二次会は?」
「え?」
「行くのか?」
「いやあ、わかんないけども、あと一時間飲んだら帰ろうかな」
「…行くんだな?じゃあ、俺も行くから、おまえはもう少しペースを落とせ」
四宮君が長い指先て私のオデコを弾く。痛い。ていうか、
「あはは、四宮君お母さんみたいなんだけど」
またギャップだ。私の言葉に微妙な顔をした四宮君が面白くてまた笑った。