私の兄は、アイドルです。
 



私は……お兄ちゃんを、わざと避け続けた。




私なりの

抵抗だったのかな?







リビングのソファにでんと座り、テレビのチャンネルをパチパチと変える。



はぁー……しょうもない番組しかしてないし。

夏休み中の昼間だから?



溜め息を吐きながらテレビを流し見てると……




『はい!今日のゲストはBIG4の皆さんでー』



ブチンッ





顔を見る前に、電源を切った。





ホント、アイドルって大変だね?

毎日毎日歌って踊ってTV出て……



…………名前を聞かない日なんて、1日も無いし。


ホントに、1日も。





そんな時。




~♪~♪



「あ、澪からメールだ」



クラスメートで仲良し4人組の1人、澪からメールが来た。




【音遠へ!

明日からの旅行、楽しみだねッ★☆
行き先は‥‥なんとあの大人気のテーマパークだし~!
明日は朝7時に駅前集合で♪
じゃあ、遅れちゃダメだよ!(・ω・)/  澪】




【分かった!わざわざありがとう★☆
明日ホントに楽しみだねv(^-^)v】




送られてきたメールに返事を返しながら、
複雑な気持ちだった。




 
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