私の兄は、アイドルです。
 



でも、そっかぁ。

好きな人がいるから
告白されても彼氏作らないんだね?


一途なんだな、澪って。




「えー、誰誰、教えてよ!」


「ほらほらっ、吐いちゃいなっ?」



真っ赤な澪に容赦なく攻める

美夜と沙那……
改め、彼氏持ち2人。




「え……だって言ったら絶対引くし……」



「引かない引かない!
何水くさい事言ってんのさ!
うちらの仲じゃん♪」



ちょっと躊躇(ためら)ってた澪にニッコリと笑った美夜。


その言葉を聞いた瞬間




「え……じゃあ……
……言おうかな……?」



真っ赤な顔をした、
澪が決心したみたいで。




私達3人は


「「「誰誰?」」」


ワクワクしながら
もちろん、尋ねた。






だけど


この時


こんな事なんて
聞かなければ――




――明日、

あんな事には
ならなかったのかな?






──一瞬の静寂を破ったのは、
顔をさっきよりも何倍も真っ赤にさせた澪だった。





「……BIG4の……


………ナオト……」





「「「…………」」」




……は?




……WHAT?




 
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