私の兄は、アイドルです。
美夜と沙那は、夏休み中の彼氏とのノロケを言ってるみたいだし
澪はナオトの話ばっかりしてるみたいだけど……
……ごめんなさい、右から左に流れていきます……
ボーっとしながら靴を履き替え、4人並んで校門へと歩いていく。
あーフラフラする……
電車に乗るの、大丈夫かなぁ……
そんな私の耳に飛び込んできた、丁度下校中の周りの生徒達の声。
「ねぇ、校門にいる人めちゃくちゃかっこよくない~?」
「本当だっ!スタイル良すぎだし!」
「サングラスかけてんのが残念~」
校門……?人?
…………サングラス?
何だか嫌な予感がした私は、バッと校門を見た。
そして……
「あの人!絶対オトコマエだよ!」
美夜がワクワクしながら言い
「なんかどっかで見たことあるような……」
沙那が首を傾げて言い
「……まさか?そんなハズ……」
澪が何かを考えながらも言うけど
「………(絶句)。」
……熱、上がったかも。