私の兄は、アイドルです。
「ひっ……!」
笑ってるけど……
笑顔が黒いっ!
しかも本気でセリフが怖いっ!
私がアホみたいに脅えてると
「じゃあな、音遠連れて帰るわ。
いつもコイツと仲良くしてくれてありがとな」
お兄ちゃんはそう言って、美夜達に向かい微笑んだ。
「「はっ、はいっ!」」
美夜と沙那、顔が真っ赤。
だけど……
「…………」
――何故か、澪だけは……
……怪しむような目線で、私達2人を見ていた。
そして車まで、距離にしてみれば約30メートル程。
大勢のギャラリーの前で、私はお兄ちゃんにお姫様抱っこされたまま移動した。
ようやく車に着き
ドアを開けた瞬間……
「あ……ナオトおかえりー……」
「つかさ、ギャラリー多くね?」
「女子高生っていいね」
「え」
車内でくつろぐ、優希さんに春さんに豊さんが目に入った。
っていうか
つか
「「「「「「きゃぁぁぁぁぁぁ!!」」」」」」
車内
外から
丸 見 え ー ☆