私の兄は、アイドルです。
★stage.2
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翌日。
今朝も私は、お兄ちゃんの為に朝食(と、私のお弁当)を作っていた。
トントントン……
キッチンに、野菜を切る音がリズム良く聞こえる。
自信はないけど、小さな頃から料理をよく作ってる私は手際だけは良いんだっ
今日の朝ご飯は、またまた和食!
玉子焼きにー焼き鮭にー
お味噌汁にー酢の物にー
納豆にー……
機嫌良く作っていると、キッチンに繋がってるリビングのドアが開いた。
ガチャ
「あー……ねみぃ……」
あーもー。
ファンが見たら鼻血モンかもね……
上半身裸で、下にはスウェットを履いてお兄ちゃんがやって来た。
超☆低血圧なお兄ちゃんは、
寝起きが悪いというよりも寝起きが可愛い。笑。
私が唯一お兄ちゃんの事を“可愛い”と感じる、
朝のほんの一瞬。
「おはよー」
一応挨拶すると
「んー……」
目をこすりながらヨロヨロとイスまでやってくると、
寝癖で少しハネた毛をくしゅくしゅと掻いた。
「あ、ご飯出来てるよ」
文句を言わないお兄ちゃんのその姿が可愛くて、優しくそう言うと