私の兄は、アイドルです。
★stage.12
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──翌日。
泣きはらした目は、なかなか普通通りには戻らない。
朝一、起きて鏡を見ると……
うわ……
目ぇ小っさ……!
普段よりも5割増で不細工な顔をしてる自分がいた。
わちゃー、コレは完全に放送禁止な顔だよね……
そんな事を考えながらも
朝ご飯の用意をしようとキッチンに行くと。
「うわ……凄……」
キッチンの机には、見事なまでの朝ご飯が用意されていて。
【とりあえず食え】
そんな綺麗な文字が書かれたメモが、ご飯の隣に置いてあった。
っていうかお兄ちゃんって……
ご飯、作れたんだ……?
お兄ちゃんがご飯を作ったのなんて、今日が初めてで。
なんだ……結局は何でも出来るんじゃん。
成績優秀、スポーツ万能。
字も綺麗だし、器用で。
人当たりもイィし、見た目は完璧。
それに加えて……料理も出来る。
……もう、完璧人間じゃん……
静かに椅子に座り、
お兄ちゃん手作りの朝ご飯を食べた。
めちゃくちゃ美味しくて、何だか悔しい複雑な気持ちになった自分。汗。