私の兄は、アイドルです。
私は、スケジュール表をゲットした経緯を話し出した。
「さっき春サンがそれ持ってマンション前まで来てくれててね?
なんと玄関まで買い物の荷物持ってもらっちゃったんだっ!」
コトのいきさつを話すと。
「へぇ?春来てくれてたんだ?」
へ……
それだけですか?
お兄ちゃんは、そう言ってまたTVを見だした。
そっけないなぁ……
急に機嫌悪くなった?
なんか話題、作らなきゃ……
そう思った私は、
お兄ちゃんに春サンの事を言ってみた。
「春サンって、本当優しいよね。
それにカッコいいし!
パーフェクトじゃない?」
だけど……
……私はミスった。
「……はぁ?
じゃあ何だ、お前は俺様がパーフェクトじゃないとでも言うんか?」
お兄ちゃんの目線が……
ジロッと私を見た。
いやいや、
そうとは言ってないんだけど……!
「い、いや……、
パーフェクトでございます……!」
なんか顔が……
怖いような……
もしかして、
気ィ悪くさせちゃいました……?
っていうか、近づいてくるしっ!