私の兄は、アイドルです。
★stage.16
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~♪~♪
【おはよう音遠!
起きてるか~!?】
カチカチカチ……
【おはよう春サン♪
もう朝ご飯作り中だよ★
(`・ω・´)/】
~♪~♪
【マジでっ!?毎朝すげーな!俺も音遠の作った朝ご飯食べたいな(>_<)】
カチカチカチ……
「おはよ」
「ひゃっ……、
びっ……くりした!
おはよ、お兄ちゃん!」
朝ご飯の用意をしながら
カチカチと携帯を触ってた私は、
突然背後から現れたお兄ちゃんの存在に全く気付いてなかった。
っていうか……
マジでビックリしたぁ……!
ドキドキいってる心臓を、そっと押さえた。
まぁ……
寝起きの可愛い(悪い)お兄ちゃんは、
そんな私に目もくれず。
「あー……朝から誰とメールしてんだ……?」
ゴシゴシと眠そうに目をこすりながら、
キッチンの椅子に座った。
誰とメール……
私は、とっさに嘘を吐いた。
「えっ?澪だけど?」
「そっか……」
そんな私の小さな嘘を信じたお兄ちゃんは、
それだけ言うと机の上に用意した朝ご飯を食べ始めた。