私の兄は、アイドルです。
★stage.17
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そして、夜。
リビングの時計の針は、
もう夜中の2時を指していて。
ガチャン
「ただいまー……」
夜中だからか、控え目にそう言いながらリビングに入ってきたお兄ちゃんに、
私は微笑んで挨拶した。
「おかえり。今日もお疲れ様でした」
「っんだよ音遠、こんな時間まで起きてたのか」
そんな私を見て、
少し驚いた様子のお兄ちゃん。
まぁ……
確かに、いつもの私ならもう完璧に寝てる時間だけどね?
「うん、少しお兄ちゃんと話したくて……」
スタスタとキッチンまで歩いていき、
冷蔵庫からコーラゼロを取り出したお兄ちゃんは。
「何、まさかお前……
俺とイチャイチャしてぇの?」
「はぁっ!?
バカ兄っ!変態っ」
……コーラゼロを一口飲んだと思ったら、
そんな変態発言をしてきたんだ……。
昨日とは打って変わって、
いつも通りのバカ兄(しかも変態)っぷりだよ……
変態発言を聞いて
慌てふためく私を見て、
ニヤリと笑ったお兄ちゃんは。