私の兄は、アイドルです。
楽しそうに(?)喋ってる3人だけど……
は?雑用係……?
頭にクエスチョンマークの私。
「あぁ。そうだよ。
気失うまで使っていいからな?」
はぁ?笑顔で何言っちゃってんの?
オニーチャン。
「……雑用係……?
あれ?コンサートスタッフじゃ……なかったの?」
まさかまさかの
不安に駆られ、
恐々尋ねると……
「あ?もちろんコンサートスタッフにもなるぞ?
ただし……
コンサートまでは毎日俺らのそばで働いてもらうけどな」
私の目の前に――悪魔がいた。
「はぁぁっ!?聞いてないし!」
「言ってないし?」
「ウザすぎるーっ!」
「……まぁ聞け、愚かな妹よ。
コンサートまで約1ヶ月と、コンサート期間約1ヶ月。
仕事内容は主に雑用。
飲み物調達にタオル準備、荷物持ちに肩もみに……ま、パシリだな。」
お兄ちゃんが淡々と話すけど
「はぁぁっ!?
2ヶ月も……
んな事するワケないでしょ!?」
アンタのパシリなんて出来るかぁっ!!
声を荒げる私に……
ニヤリと笑ったお兄ちゃん。