私の兄は、アイドルです。
―――――
春さんの仕事が終わって、速攻で私達は街に買い物に行った。
まぁ……
モチロン春さんはバッチリ変装をしてて……
って言っても帽子を深く被ってただけなんだけど?
無事に、妹ちゃんのプレゼントを買うことが出来たんだッ♪
そのまま家に帰ると、もう夜の10時で。
丁度お風呂に入ってたお兄ちゃんに『ただいま』の挨拶をする事もせず、
まぁいつも特にしてないんだけど?汗
私は真っ直ぐに部屋に向かった。
「はぁっ……
疲れた……けど楽しかった!」
部屋に入るなりベッドにダイブして、さっきの買い物を思い出した。
妹ちゃん……
きっと喜ぶだろうなぁ……
そんな事を考えながら、まったりと時間を過ごした。
再度言うけど――
――今日は、コンサート初日の前夜。
リビングの時計の針は、もう夜中の1時を指していて。
「ねぇ、もうそろそろ寝た方がイィんじゃないの?」
お風呂から上がった私は、タオルでガシガシと髪の毛を拭きながら
ソファに座りながら自分の出てるTVをチェックしてるお兄ちゃんに尋ねた。