私の兄は、アイドルです。
 

─────





「ねぇ。……何してんの?」


「ん?監視。」




家に帰った私達は、

ご飯にお風呂に……
その他諸々を済ませ、
あとは寝るだけとなった。

(あ、もちろんご飯は私が作りました。涙)




っつかそんな事より!


今のこの状況……何!




「は!?監視って何!
リアルにキモいんだけど!」



心の底からの気持ちを込めて、罵声を浴びせた。



だって……だってっ!





「あ゙?
俺様はなぁ、お前が勝手に外泊しないように、
今日はココで見張るんだよ」



私のお馬鹿なお兄様は、

お風呂上がりのスゥエット姿で
私の部屋の扉の前で……


……どんとアグラをかいていた。



うん、明らかに一晩中監視するつもりですよね?




「……はぁ、そうですか……




……………って言うかバカ兄がぁぁぁーっ!!」




部屋中に、私の叫び声がこだました。





そらお兄ちゃんのファンからしたら?

泣いて喜ぶくらい幸せな状況かもしれないけど?


いくらなんでも……過保護過ぎやしませんか?
ねぇちょっと。


邪魔過ぎるんですが。
大迷惑なんですが。



 
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