魔念村殺人事件
春樹もポケットから圏外の携帯を取り出しながら笑っていた。
そして章吾はポケットからタバコを取り出すと、一本は自分が銜え、もう一本は瑞穂に渡した。二人は火を点けると、ゆっくりと吸い、煙をくゆらせた。
今はこんな穏やかな時間を過ごしているけれど、二通目の殺人予告があった以上、油断は出来ない。
しばらく談笑していたのだが、陸は瑞穂に訊いた。
「瑞穂さん、俺達はどの部屋に泊まればいいですか?」
すると、章吾はお茶の間の隣りの部屋を指差し瑞穂を見た。
「瑞穂、俺お茶の間の隣りの部屋でいいよ。近いし」
「相変わらず横着ね。石川さん、後空いている部屋は二つなんだけれど、春樹と一緒でもいいかしら?」
「もちろん構いませんよ」
「えっと、私の部屋が鈴音と同じ並びの隣りだから、春樹と石川さんは正信と同じ並びの隣りよ」
確かそこは真優が昨日寝ていた部屋だ。
でもここで真優の話しをしても暗くなるだけだし、やめておこう。
ふと腕時計を確認すると、時刻は午後十時だった。
そして章吾はポケットからタバコを取り出すと、一本は自分が銜え、もう一本は瑞穂に渡した。二人は火を点けると、ゆっくりと吸い、煙をくゆらせた。
今はこんな穏やかな時間を過ごしているけれど、二通目の殺人予告があった以上、油断は出来ない。
しばらく談笑していたのだが、陸は瑞穂に訊いた。
「瑞穂さん、俺達はどの部屋に泊まればいいですか?」
すると、章吾はお茶の間の隣りの部屋を指差し瑞穂を見た。
「瑞穂、俺お茶の間の隣りの部屋でいいよ。近いし」
「相変わらず横着ね。石川さん、後空いている部屋は二つなんだけれど、春樹と一緒でもいいかしら?」
「もちろん構いませんよ」
「えっと、私の部屋が鈴音と同じ並びの隣りだから、春樹と石川さんは正信と同じ並びの隣りよ」
確かそこは真優が昨日寝ていた部屋だ。
でもここで真優の話しをしても暗くなるだけだし、やめておこう。
ふと腕時計を確認すると、時刻は午後十時だった。