魔念村殺人事件
緊張しているのか顔が真っ赤になっており、ハンカチで汗を拭っていた。そして、彼女は一番小柄であった。人見知りするタイプだと予想するが、カフェの店員と云われれば、やはり頷ける。
「春樹も石川さんも、空いている椅子にでも座って座って」
章吾が空いている椅子を手で示すと、陸と春樹もパイプ椅子に腰掛けた。
その時、ふとテーブルに視線を向けると、白い封筒が真ん中に置いてあるのが見えた。何やら文字が書かれていたので、陸は首を斜めに傾け、文字を読んだ。そこには、『六人全員揃ったら読んで下さい』『ケムンドウ』と書いてある。またケムンドウか……。名前からして白くて丸っこい姿をイメージしてしまう。それは可愛らしい雪だるまのような。
陸が想像していると、章吾が春樹に話しかけた。何やら深刻そうな口調である。
「春樹、そこに書いてあるように、お前が来て、六人揃うまで手紙は開けていない」
章吾は顎でテーブルの上にある封筒をしゃくった。
「春樹も石川さんも、空いている椅子にでも座って座って」
章吾が空いている椅子を手で示すと、陸と春樹もパイプ椅子に腰掛けた。
その時、ふとテーブルに視線を向けると、白い封筒が真ん中に置いてあるのが見えた。何やら文字が書かれていたので、陸は首を斜めに傾け、文字を読んだ。そこには、『六人全員揃ったら読んで下さい』『ケムンドウ』と書いてある。またケムンドウか……。名前からして白くて丸っこい姿をイメージしてしまう。それは可愛らしい雪だるまのような。
陸が想像していると、章吾が春樹に話しかけた。何やら深刻そうな口調である。
「春樹、そこに書いてあるように、お前が来て、六人揃うまで手紙は開けていない」
章吾は顎でテーブルの上にある封筒をしゃくった。