魔念村殺人事件
「そうですか。では他に何か変わった様子や、いなくなった当日のことを話してもらえませんか?」
その時、何か云いかけようとした真優を鈴音が睨みつけ、真優は結局俯いてしまい、代わりに鈴音が話し始めた。
「いなくなった日は四人で村の外れにある祠の近くに行ったの。そこはお花畑があって、綺麗だから私達は夢中で花を摘んでいたわ。そしたらいつの間にか日が暮れてきて、帰ろうとした時にはもう美紀はいなかった。それから私達三人は手分けして探したけれども結局見つけられなくて、その後は村に残っていた数少ない大人達に伝えた。そして村総出で探したけれども美紀は見つからなかったの」
鈴音の話しを聞きながら、真優の様子も見ていたが、彼女は何か隠しているのではないか。そう思えてならなかった。しかしそれが何なのかは分からないが。
「鈴音ちゃん、では美紀さんがいなくなったと気付いて、三人はまずどの場所を手分けして探したのですか?」
「えっと、確か正信は村の中心部辺りを探しに行ったのよね? 私と真優は一緒に祠の近くの森を探したわ」
「そ、そう。俺はもしかしたら、美紀が忘れ物でもあって、それを家の方に取りに向かったかもしれないって思ったから」
その時、何か云いかけようとした真優を鈴音が睨みつけ、真優は結局俯いてしまい、代わりに鈴音が話し始めた。
「いなくなった日は四人で村の外れにある祠の近くに行ったの。そこはお花畑があって、綺麗だから私達は夢中で花を摘んでいたわ。そしたらいつの間にか日が暮れてきて、帰ろうとした時にはもう美紀はいなかった。それから私達三人は手分けして探したけれども結局見つけられなくて、その後は村に残っていた数少ない大人達に伝えた。そして村総出で探したけれども美紀は見つからなかったの」
鈴音の話しを聞きながら、真優の様子も見ていたが、彼女は何か隠しているのではないか。そう思えてならなかった。しかしそれが何なのかは分からないが。
「鈴音ちゃん、では美紀さんがいなくなったと気付いて、三人はまずどの場所を手分けして探したのですか?」
「えっと、確か正信は村の中心部辺りを探しに行ったのよね? 私と真優は一緒に祠の近くの森を探したわ」
「そ、そう。俺はもしかしたら、美紀が忘れ物でもあって、それを家の方に取りに向かったかもしれないって思ったから」