魔念村殺人事件
第六話 複雑な関係
陸は額の汗を拭いながら、この家に残っていた団扇で扇いでいた。
「陸、あんまり扇ぐと蝋燭消えちまうよ」
春樹は顔をしかめてそう云うので、陸は視線を春樹に向けると、何とも彼は涼しい顔をしていた。
「暑くないのか? 蝋燭の火でますます暑いよ」
「雨も降っているし、今日は涼しい方だよ。それに東京の暑さと違ってこっちの暑さはカラっとしているんだ」
「確かにな。だが俺は暑がりだから、どこにいても暑いんだよ」
二人は顔を見合わせ笑った。
しかし陸は会話をしながらも思考を働かせていたので、公民館で気になったことを春樹に訊くことにした。
「陸、あんまり扇ぐと蝋燭消えちまうよ」
春樹は顔をしかめてそう云うので、陸は視線を春樹に向けると、何とも彼は涼しい顔をしていた。
「暑くないのか? 蝋燭の火でますます暑いよ」
「雨も降っているし、今日は涼しい方だよ。それに東京の暑さと違ってこっちの暑さはカラっとしているんだ」
「確かにな。だが俺は暑がりだから、どこにいても暑いんだよ」
二人は顔を見合わせ笑った。
しかし陸は会話をしながらも思考を働かせていたので、公民館で気になったことを春樹に訊くことにした。