魔念村殺人事件
そこで瑞穂は声が詰まり、目頭に溜まった涙を指で押さえた。
真優は村を離れた後も正信が好きだったのか。春樹の話しだと、正信はそのことを章吾には云っていたようだし、真優は瑞穂に相談していたという。
「そして……時間はハッキリ覚えていませんが、私達三人は夜になり、それぞれ寝る部屋に行きました。玄関から入ってすぐ右側の手前が真優、その奥が正信、私が玄関を入ってすぐ左側の手前です。
朝目が覚めると、私はお茶の間に行きました。すると正信が既に起きていて、新しいペットボトルの封を開けているところでした。『おはよう、喉渇いて目が覚めたんだ。まだ真優は寝ているみたいだね』と云っていたので、私も汗をかいていたのでペットボトルのお茶を飲みました。そうして二人で待っていても、真優が起きてこないので正信が起こしに行ったんです。するとすぐ戻ってきて『真優がいない』って云うので、私も見に行きました。布団はもぬけの殻で真優の姿はなく、他の部屋や浴室も探したのですが見つかりませんでした」
「それで、瑞穂さんと正信君は堀井家に向かったんですね?」
真優は村を離れた後も正信が好きだったのか。春樹の話しだと、正信はそのことを章吾には云っていたようだし、真優は瑞穂に相談していたという。
「そして……時間はハッキリ覚えていませんが、私達三人は夜になり、それぞれ寝る部屋に行きました。玄関から入ってすぐ右側の手前が真優、その奥が正信、私が玄関を入ってすぐ左側の手前です。
朝目が覚めると、私はお茶の間に行きました。すると正信が既に起きていて、新しいペットボトルの封を開けているところでした。『おはよう、喉渇いて目が覚めたんだ。まだ真優は寝ているみたいだね』と云っていたので、私も汗をかいていたのでペットボトルのお茶を飲みました。そうして二人で待っていても、真優が起きてこないので正信が起こしに行ったんです。するとすぐ戻ってきて『真優がいない』って云うので、私も見に行きました。布団はもぬけの殻で真優の姿はなく、他の部屋や浴室も探したのですが見つかりませんでした」
「それで、瑞穂さんと正信君は堀井家に向かったんですね?」