魔念村殺人事件
「じゃ、後は頼むな」
章吾が瑞穂にそう告げると、瑞穂はしっかりと頷いた。
そして、陸と春樹と章吾の三人は公民館を後にしたのである。
陸と春樹が借りたレンタカーに乗り込むと、まずは村の入り口にある家から順番に向かった。
一軒目から三軒目まで、誰かが潜んでいるということはなかった。間取りはほぼ春樹の家と同じ平屋である。それに黒いマントは一軒につき何着かあるようで、犯人がどこの家から持ち出したかは分かりそうもなかった。
「次は真優の家だ」
そう云った春樹の表情は暗かった。
真優の家にも入ったが、そこにあるのは真優の遺体だけだった。真優の部屋だったと思われる部屋の布団に寝かされ、黒いマントに身を包み、胸には黒い凶器が刺さっている。
春樹と章吾は目を逸らしていたが、陸は真優の胸に刺さった黒いお守りを観察していたのである。
あれは必ずどこかの家から持ち出されたものだろうな。
「もう、ここは出よう」
「そうだな。行くぞ陸」
章吾が瑞穂にそう告げると、瑞穂はしっかりと頷いた。
そして、陸と春樹と章吾の三人は公民館を後にしたのである。
陸と春樹が借りたレンタカーに乗り込むと、まずは村の入り口にある家から順番に向かった。
一軒目から三軒目まで、誰かが潜んでいるということはなかった。間取りはほぼ春樹の家と同じ平屋である。それに黒いマントは一軒につき何着かあるようで、犯人がどこの家から持ち出したかは分かりそうもなかった。
「次は真優の家だ」
そう云った春樹の表情は暗かった。
真優の家にも入ったが、そこにあるのは真優の遺体だけだった。真優の部屋だったと思われる部屋の布団に寝かされ、黒いマントに身を包み、胸には黒い凶器が刺さっている。
春樹と章吾は目を逸らしていたが、陸は真優の胸に刺さった黒いお守りを観察していたのである。
あれは必ずどこかの家から持ち出されたものだろうな。
「もう、ここは出よう」
「そうだな。行くぞ陸」